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2006年05月15日

Webの間違った進化

前回のエントリーにも書いたが、「ウェブ進化論」(梅田望夫著 ちくま新書 2006)という本を読んだ。
そして、世の中をダメにするものの正体が少しわかったような気がした。

僕は基本的に、話題になっているからとかベストセラーだからという理由で本を手に取ることはない。
たとえば、ちょっと古いけど、「バカの壁」なんていうふざけた本は天地がひっくり返っても手に取ることはないだろう。
こんな本を書いているあんたの方がバカだよ、と思ってしまう(基本的に僕は脳科学者と呼ばれる連中はたいてい詐欺師だと思っている)。

「ウェブ進化論」に対しても初めからよい印象を持っていなかった。
著者が「ネットはコストゼロ空間だ」とかテレビで言っていたのに対しても「そんなわけないだろ」と突っ込みを入れていた。
どんな情報だって物質がなければ存在できないのだから、物質を維持していくためのコストがかかるにきまっているじゃないか。

しかし、もしこの本が情報化社会の未来を独自の視点で適切に予測しているのならば、参考にするべきだと思ったので読んでみることにした。
そして、この本は(この内容を鵜呑みにする)人間をダメにする本だと思った。

人間がダメになる最大の要因は、自分にとって重要な意思決定を他者に委ねてしまうことだと思う。

この本の著者が言うところの「ネット世界の三大法則」とやらは、

1.神の視点からの世界理解
2.ネット上に作った人間の分身がカネを稼いでくれる新しい経済圏
3.消えて失われていったはずの価値の集積

だそうである。
無論、問題なのは1である。
この著者によると、「検索エンジンの提供者は世界を俯瞰した視点で理解できる手段を持っている」ということらしい。
これはもちろん間違いである。
Web上のすべての情報のインデックスを作ったとしても世界を理解することはできない。
検索エンジンが自動的に作成したインデックスは、コンテンツの内容を理解した結果として得られるものではないからである。
何らかの統計的な結果が得られることは間違いがないが、それは世界を理解する手段にはならない。

検索エンジンは神の視点なんかではないし、そう思い込むことはとても危険である。
つい、自分の意思決定をそれに委ねたくなってしまうからだ。

コンテンツの意味を理解して何らかの推論を行うことができるのは人間だけである。
だからこそ、人間による解釈が重要なのである。
テクノロジーを重視するあまり、人間を軽視するのは非常にまずいことである。

(グーグル・ニュースに関して)グーグルのエンジニアリング担当副社長ウェイン・ロージングは、編集に人を介在させないことについて聞かれて、「人間なんか使うわけないだろう。グーグル・ニュースはエンジニアリング・ソリューションなんだから」と繰り返し述べていた。

というくだりがあった。
「人間なんか」という部分のもともとの表現がどんなものだったのかわからないが、こういうことを平然と言う奴に対して、僕は憤りを感じる。
こんな奴は、機械が編集したニュースでも読みながら、機械が作曲した音楽でも聞いていろ、と言いたい。

Webが、あるいは検索エンジンが世界を知っているなどと錯覚するのは人類の歴史にとって害にしかならないだろう。
あたりまえのことだけど、情報それ自身には意識などないし(擬人化するのは勝手だけど)、情報自身が自然淘汰を起こすことなどあり得ない。
イノベーションを起こすのは常に人間である。
解釈や決定を行うのも常に人間である。

人間をシステムの中にうまく取り込むという点においてWebはうまくいっていると思うけれど、テクノロジーが進んでもWebそのものはたいして進化しないだろう。
それよりも、Webコンテンツに対する人間の解釈を集積させて、Webコンテンツと人間の活動を含めて知識とするのがよいだろう(ただし、常に不完全な知識だけど)。
テクノロジーを無視することは最早できないけれど、人間の地道な活動を無視することもやはりできないのである。

この本が僕に教えてくれたことがある。
Webがではなく、人類が進化するために、いつかは倒さなければならない敵がいるということだ。
それは、テクノロジーを、使っているときはよくても、じわじわと人間をダメにしていく麻薬のようなものにしてしまう連中である。
それが、Googleであり、Google亡き後にも山のように現れるであろうテクノロジー偏重の企業である。


GoogleがGmailで個人のメールに広告を入れるという話の中で、Google社員のコメントと思われる以下の台詞が紹介されている。

「迷惑メールの除去やウィルスの駆除のために、電子メールの内容をその判断材料に使うのは現在の常識です。
これまでそれを誰も問題にしなかったでしょう。
電子メールへの広告挿入にも同じような技術を使います。
作業は全部コンピュータが自動的にやるんです。
そのプロセスに人間は関与させません。
悪いことをするのは人間でコンピュータではありません。
人間はこのプロセスから遠ざけます。
そのルールはがっちり守ります。
だからプライバシー侵害の危険はないのです」

おいおい、そんな説明で納得するなよ。
そのプログラムを書いている人間が悪意を持っていたらどうするんだ。
コンピュータは勝手に動いているんじゃない、人間が動かしているんだ。
そんなあたりまえのことに気がつかないほど、この著者は馬鹿なのか。
Gmailなんて、プライバシー意識のあまりない馬鹿な学生か、自分の会社に魂を奪われたGoogle社員が使っているんだと思っている(当然、僕はそんなもの使う気がしない)。

こんなことを言っている連中が、「世界政府っていうものが仮にあるとして、そこで開発しなければならないはずのシステムは全部グーグルで作ろう。それがグーグル開発陣に与えられているミッションなんだよね」なんてことを考えているなんて怖すぎるじゃないか。
こんな連中が理想とする「世界政府」とやらができる前にきっと今の世界は滅んでいるだろう。

どうしてこれほどまでに傲慢な考え方ができるのだろう。

売れている(しかも自分の専門に近い)本に対して、敵愾心を持って批判していると思われるのは癪だけれど、やはり間違った方向に技術が進んでいくことにはできる限り抵抗していきたい。

しかし、お前にこの本を越えるくらい売れる本を書けるかと誰かに問われれば、僕は、まず間違いなく無理だと答えざるを得ない。
僕は自分の影響力の程度をわかっているつもりだし、自分の書いた本を買って読んでくれる人がどういう人かも、だいたい想像がつく。
負け惜しみに聞こえるかも知れないけれど、僕はそれでもよいと思っている。

というか、まず自分の本を完成させなければ。
連休中に執筆作業を進めようと思ったのだけど、プライベートなことでとっても忙しかったので本の完成が遅れているのです。
関係者の方々、本当に申し訳ありません。

ところで、先の本でも紹介されている「オープンコースウェア」というものがあるが、これは僕に言わせるとまったくナンセンスである。
講義内容のビデオや資料などの教材をネット上で利用可能にするという話そのものがナンセンスなのではない。
そういう活動を個人の自発的参加によってではなく、まず組織ありきでトップダウンにやっていこうという姿勢が今の時代にそぐわないと思うのである。

そんなことは教員が自分のやり方とペースで自発的に行えばいいのであり、プレッシャーをかけて組織的にやるようなことではない。
Wikipediaのような、集団に依存したコンテンツと違って、教育用のコンテンツは教育者が独自性を出せるように工夫して個人的に制作していけばよいと思う。
というわけで、僕の今書いている本も、自分では教育用コンテンツのつもりなのである。

さらに、僕のいる研究室のゼミを撮影したビデオ(教員が激怒しているさまや、罵詈雑言とも取られそうな発言の応酬が日常的に見られる風景)をメタデータ付きで一般公開する予定である(あまりにも危険な発言には「ピー」を入れて欲しいと言ってありますが。。。)。

こんなことは、多くの人を巻き込んで組織的にやろうと思ったって、そうそうできるものではない。
Web 2.0のキーワードの中にparticipation(参加)というのがあるが、これはユーザーつまり使用者ではなく、一人一人がコンテンツに積極的に関われるような参加者になろう、ということである。
ならば、つまらない組織などにこだわることなく、またネットを利用しているつもりでネットに利用されているというのでもなく、あくまで参加者として自分の判断と責任を持ってネットに関わっていくのがよいと思うのである。

まあ、今回はちょっとありがちな結論でしたね。

投稿者 nagao : 2006年05月15日 22:23

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Webの間違った進化で長尾先生が梅田望夫氏の本を読んでどうやらめちゃくちゃ怒って [続きを読む]

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» ウェブ進化論 from パンデイロ惑星 (PukiWiki/TrackBack 0.3)
長尾のブログ2.0: Webの間違った進化 http://blog.nagao.nuie.nagoya-u.ac.jp/nagao/archives/200... [続きを読む]

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長尾のブログ2.0: Webの間違った進化 Gmailなんて、プライバシー意識のあまりない馬鹿な学生か、自分の会社に魂を奪われたGoogle社員が使っているん... [続きを読む]

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梅田さんのウェブ進化論で、ネット世界の第一法則として 「神の視点からの世界理解」とあります。 Googleの検索エンジンは、個々の人間の動きだけでなく、 総体... [続きを読む]

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 AI屋さんを自称してよいものやら逡巡するのだけども書いてみる。予め書いておくと... [続きを読む]

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コメント

こんにちは。熱い文章にどきどきしました。
著者の梅田氏は、その機械をつくっている企業群に投資をするのが仕事なわけで、機械のいいなりになれ、というメッセージを世に発信するのは、当然といえば当然かもしれませんね。良い仕事をしている!のではないでしょうか。

もうそろそろGoogleを使わないで済む方法もいろいろ可能になるような気がするので一緒に考えていきたいです!

投稿者 ringo : 2006年05月16日 01:40

とはいってもgmail便利ですよ

投稿者 123 : 2006年05月16日 09:51

梅田さんの批判かと思ったら、内容はgoogleへの批判でしたね。梅田さんは、YahooとGoogleのエンジニアリングに対する考え方の違いも指摘しているし、後半はポストgoogleは、Yahoo的な人間が介在するソーシャルなエンジニアリングかもみたいなことも書いているし、そもそもポストgoogleは企業じゃないかもしれないとかも書いているわけです。
 あの人は長年コンサルしているので反論に対する予防線は結構しっかりはっていますよ。

でも、そんなまっすぐな長尾さんも素敵です。

個人情報利用アルゴリズム公開法なんていうのも提案していますがどうでしょうか。
http://ised.glocom.jp/ised/10091008

ところで、最終報告会の会場が使えそうなのですが、そろそろ日程をおさえないといけません。どうでしょうか。

投稿者 Ken Suzuki : 2006年05月16日 10:14

質問なんですけど、前半は、コンピュータごときが勝手に情報を蓄積するのはケシカラン、という視点で書かれていて、中盤は、プログラムを組む人間が悪さをしたらどうするんだ、という視点で書かれています。
話の流れが矛盾しているような気がしました。

例えば、自動作曲システムを作り出したとしても、それ自体を作るのが人間である以上、クセや偏りが出るものではないでしょうか?
だとすると、解釈や決定を行うのも常に人間である、という法則は、システムがシステムを作り出す、なんていうことでもおきない限り、守られるのではないでしょうか?

投稿者 Kat : 2006年05月16日 21:20

Googleやコンピュータはしょせん道具にしか過ぎないんだから、Googleを神だとか世界を理解しているだとか考えるのは、人間の判断力を奪い堕落させるので害悪であるって話ですよね。私もそう思います。
で、よりによってそれをほかならぬ人間自身が推進しているという。
はてなブックマークのコメントでも書きましたが、確かにGoogleは神ですよ。でも意思のあるキリスト教やギリシャ神話的な神じゃなく古代日本の荒ぶる神。そこに意思や善悪はなく、ただ圧倒的な力をばら撒くだけ。
うまく使えば膨大な富をもたらすが、制御に失敗するととてつもない破壊と災厄をもたらす。
そんな気がします。

投稿者 ネコ七 : 2006年05月16日 21:34

私は以前、海外旅行専門の添乗員をしていました。世界にはWEBとは全く関係ない生活を送る人が物凄く沢山います。
チベットに行った時見たヒマラヤには神様が居る思うくらい荘厳でした。信仰心厚いチベット人に人間の根源を感じました。
神の視点なんていうこと自体、あっちに行っちゃった人って思います。それに例え神になったとしても非常に狭い世界で不遜に勝手に思うだけのこと。と思います。
技術の進化に伴い富を蓄積する人がいるということでしかないと思います。それを素晴らしいと感じる価値観とそうでないと思う人間がいる。
人間が関わる限り、どんなシステムも技術も感情によって、悪意とか良心とか、操作されると思います。
ダイナマイトだって原子力だって悪用されると大変な技術は沢山ありますもの。
だから、健全に批判し、良いところを認める良心ある人間が沢山増えることが一番と思うので、この本は単なる技術批評の一つ、一つの立ち場にいる著者の意見の表明という程度だと思います。
売れる理由はみんな金儲けしたいのかなと、読んでみて思いました

投稿者 よし : 2006年05月16日 23:03

> 話の流れが矛盾しているような気がしました。

「人間がダメになる最大の要因は、自分にとって重要な意思決定を他者に委ねてしまうことだと思う。」
これで一貫してると読みました。
機械とその向こうにいる悪意は同一と捉えてもいいですし、機械に慣れたその先に待っているものと捉えてもいいと思います。

投稿者 dupleix : 2006年05月16日 23:21

私は『ウェブ進化論』を読んでないのでなんとも言える立場ではないのですが、全体的に誇張が多いのでしょうか。

「1.神の視点からの世界理解」だけでなく2もずいぶんと大げさな気がします。

今のグーグル経済圏って昔のウィンドウズ経済圏みたいなもののような気がするし。その土台がPCからインターネットに移行しただけ。

3はよくわからないです。

投稿者 赤枕十庵 : 2006年05月16日 23:58

> ringo

> 著者の梅田氏は、その機械をつくっている企業群に投資をするのが仕事なわけで、機械のいいなりになれ、というメッセージを世に発信するのは、当然といえば当然かもしれませんね。良い仕事をしている!のではないでしょうか。

「機械のいいなりになれ」とは、この人も言っていないと思いますが、「機械のいいなりになるなんてまっぴらだ」と思うような人がたくさん現れるとよい、という論調には思えなかったから、何だかなあ、と思ったのです。

> もうそろそろGoogleを使わないで済む方法もいろいろ可能になるような気がするので一緒に考えていきたいです!

これはまったく同感。まず、動画コンテンツでGoogleに対抗してみましょう。

> Kat

> 質問なんですけど、前半は、コンピュータごときが勝手に情報を蓄積するのはケシカラン、という視点で書かれていて、中盤は、プログラムを組む人間が悪さをしたらどうするんだ、という視点で書かれています。
話の流れが矛盾しているような気がしました。

なるほど。
テクノロジーを過信するなという話と、人間だって信じられないじゃないかという話は(同じ人間が話すと)矛盾するというわけですね。
僕が言いたいのは、人間がついテクノロジーに依存しすぎて堕落してしまうのは、そうしむける奴が裏にいるからだから、そういう連中を警戒しよう、ということなのです。

投稿者 nagao : 2006年05月17日 00:10

はじめまして。
実は私、mixiでこの本を読んだ感想として結構Googleを批判したんですが、
その後、足跡がついていて、たどってみたら
梅田さん本人でした(笑)。
私が書いたことって、
Googleって極めてアメリカ的な発想の企業で、
商売の考え方がアムウェイやファーマネックスに似てると書いたのです。
つまり、社員以外の一般人がどんどん働いてわずかな利益を得て会社が膨大な利益を得るという方式。
別にGoogleはシステム販売ではないですが。。。
その(会社にとって)合理的な技術を発想して開発したことはたいしたもんだと思いますね。
ただ、Google曰く、
先進国で500ドル儲けても生活できないが、発展途上国では凄い額になる。。。
公平な富の分配である。。。
これはまったくの偽善ですね。
発展途上国で誰がウエブを運営してAdSence広告張るんでしょうね。。。
私は元メディアで今ITに勤めていますが、
コツコツといいコンテンツを作りたいと思っています。
魅力的なコンテンツは結局、膨大な努力で生まれます。
誰かがそれを作りつづけていて、その恩恵をネットが受けてるだけだということは未来永劫変わりませんし、ネットでモノが買えたって、誰かがそれを足を使って届けなければ生活できませんからね。本当に多くの人間がその本質を忘れた時は滅びるときなんでしょうね。
そういう意味で長尾さんに賛成です。
おじゃましました。

投稿者 tokizou : 2006年05月17日 00:44

話がちとそれますが・・・
>tokizouさん
>ただ、Google曰く、
>先進国で500ドル儲けても生活できないが、発展途上国では凄い額になる。。。
>公平な富の分配である。。。
偽善かどうかはよくわかりませんが、英語が使えて海外の無料サービスの使い方を知っていれば可能です。
たとえば私の知っている国では公務員の月平均給料が約US$100程度です。このくらいを毎月稼ぐのであれば英語でblog書いてadsence張ってでなんとかなりそうです。
私も、自分のサイトのadsenceでこれの2倍稼げるようになったら海外脱出したいです(w

投稿者 ネコ七 : 2006年05月17日 01:01

バカの壁、読めばよかったのに。
「人間は自分が信じたいようにしか解釈できない。そういう意味で馬鹿。」という内容だったんだよ。
好きなように解釈できてよかったね。まぁ、それが普通の人間。

投稿者 monty : 2006年05月17日 01:59

チューリングは機械を人間にしようとし、
エンゲルバートは機械で人間を増強しようとし、
リックライダーは人間と機械の共生をうたった。

そしてAmazon Mechanical Turkは人間で機械を増強しようとしている。これは現代版の中国語の部屋ですよ。

PageRankは人間がつけたリンクという構造を使って計算しているわけで、ソーシャルブックマークとエンジニアリング至上主義性においては大差ない。要するにソーシャルウェアは人間による機械の増強なんですよ。ブログもまたしかり。

素朴な近代人間中心主義がどこまで通用するのか、だんだんわからなくなるご時世です。

予測市場の問題にしても、アダム・スミスの亡霊だといってもいいけど、もう一段つきぬけた感もあります。

僕の問題意識は、身体と環境の生態学的な関係がどう変わるかという点にあります。

40億年前に機械から生命が生まれ、10万年前に生命から人間が生まれました。そしてこれから100年の間に何かが生まれるのでしょうか。

投稿者 Ken Suzuki : 2006年05月17日 02:27

「ウェブ進化論」は既読のGoogle 信者です。

初めからよい印象を持っていなかったということなのでダメが先にある書き方になっています。故にツッコミビリティが高いと思いました。

「神の視点からの世界理解」を拡大解釈しすぎでは?
私は肯定的に「ウェブ進化論」を読んだからでしょうがこの表現は上手い例えだと思いましたよ。

>> 悪いことをするのは人間でコンピュータではありません。
> そのプログラムを書いている人間が悪意を持っていたらどうするんだ。
> コンピュータは勝手に動いているんじゃない、人間が動かしているんだ。

だから、人間が悪いことするんだってば。ってブログ主も書いてますね。コンピュータはプログラムに書いてあるとおりに動くので人間の思った通りに動くわけではありませんよ。

投稿者 ayacarte : 2006年05月17日 02:51

どうも僕はブログを書くということの本当の意味をわかっていなかった気がします。
ずいぶんといろいろ言われちゃうものなんですね。
今さらながら、やっぱりできるだけ悪口を書くのはやめようと思いました。
確かに信じたいようにしか解釈できないですからね。

> PageRankは人間がつけたリンクという構造を使って計算しているわけで、ソーシャルブックマークとエンジニアリング至上主義性においては大差ない。要するにソーシャルウェアは人間による機械の増強なんですよ。ブログもまたしかり。

それは確かにそうだと思うけれど、その増強された機械を支えているのはやはり人間なのであり、テクノロジーは人間と人間の間にいる媒介者に過ぎないのだという視点を忘れてはいけないのではないかと思うのです。

Webが人間の集合知の一つの具体例であるというのはよいけれど、だからと言って、Webや検索エンジンは超越者ではないのだから、それに判断を委ねたりしないで、自分の問題は最終的には自分で判断して決めていきましょう、ということが基本としてあって然るべきだと思っています。

> 僕の問題意識は、身体と環境の生態学的な関係がどう変わるかという点にあります。

人類補完計画みたいな話ですか。

投稿者 nagao : 2006年05月17日 03:32

何だか、本を読まずに人から聞いたことだけで本を評価したような印象を受けます。それは最初からケチをつけるために読んでいるせいだと思われます。

また、「バカの壁」を思いおこされました(あ、別にこのエントリで触れていたからではないです)。長尾さんは読まないつもりのようですが、あの本は読むことで読者にあれこれ考えてほしいというスタンスらしいので、実際に読んで批評してみることをお勧めします。

もちろん、そのときはケチをつけようとして読むのではなく、頭を真っ白にしてからがいいと思います。

投稿者 ほげふが : 2006年05月17日 07:04

> 何だか、本を読まずに人から聞いたことだけで本を評価したような印象を受けます。それは最初からケチをつけるために読んでいるせいだと思われます。

そういう印象を持たれるのは自由ですが、本を読まずに内容を批評することはありませんし、ケチをつけるために読んだわけでもありません。
ただ、僕の書き方が悪かったかな、と思っています。
Amazonに書評を書こうとは思いませんが、一応、まじめに読んで考えたことを書いています。
批判的になるのは、この本の内容が僕から見て、意図的に極端な書き方をして問題を単純化しているように思われるからです。
その見方は、お前にとって都合の良い見方だろう、と言われれば、その通りだと言わざるを得ません。
でも、解釈が人によって偏るのは当然のことだと思います。

投稿者 nagao : 2006年05月17日 09:30

>本を読まずに内容を批評することはありません

そうですか?

>「バカの壁」なんていうふざけた本は天地がひっくり返っても手に取ることはないだろう。
こんな本を書いているあんたの方がバカだよ、と思ってしまう(基本的に僕は脳科学者と呼ばれる連中はたいてい詐欺師だと思っている)。

この文章は正に「読まずに批評している・ケチをつけている」ようにしか見えないのですが。
まあ、これも「お前にとって都合の良い見方」ということになるのでしょうが。

投稿者 ATP : 2006年05月17日 10:47

> この文章は正に「読まずに批評している・ケチをつけている」ようにしか見えないのですが。

まあその部分は本の内容を批評しているわけではないし、要するにタイトルが気に入らないということですので、大目に見ていただけると幸いです。

投稿者 nagao : 2006年05月17日 10:54

著者の責任でもありますが、「神の視点からの世界理解」に対応する文章は「『全体を俯瞰した視点』で理解できる」です。
俯瞰は英語でbird's-eye viewで、鳥瞰とも言いますが、要するに天から見た視点ということ。
つまり、「神」でも「鳥」でも意味は同じ。「神」という言葉に過剰反応しすぎかと。

また、「理解できる」の主語は「検索エンジン提供者」であって、人間です。
(検索エンジン自体は視点を提供しているだけ)
検索エンジンという「鳥の目」を利用して、別な次元から人々の振る舞いを見ることができれば、
自分の目でしか見ていない個人と比べて、深い理解が可能という論旨ですね。

>テクノロジーを重視するあまり、人間を軽視するのは非常にまずいことである。
というのは、誤読の積み重ねによる、誤解かと。
(著者にも責任がありますが)

投稿者 dreamcast : 2006年05月17日 14:12

すみません、若干説明が足りなかったようで。

>先進国で500ドル儲けても生活できないが、発展途上国では凄い額になる。。。

というのは、もちろん、ある条件が整えば成立しますよね。
私がいいたかったのは、現実、世界中の途上国の国民の「ほとんど」が電話すら無い環境で生活していて、めずらしくラジオなんか持っていても電池を買えないだとか、そういう環境は、我々が一般的に考えるより遥かに多い、ということを言いたかっただけです。
私もブラジルやアフリカ諸国などに行って現実を体感してから感じ出したことなんですけど。。。
つまり、そもそも途上国のホトンドではPCなんかありえないのです。そして多分、Googleの社員は、別に慈善事業じゃないですから、そんなことを気にもせずに、富の分配ということをいってるだけなんだろうと思います。
私に言わせれば、「これはビジネスだ」と明言してやれば良い物を、わざわざ、富の分配などという言葉を持ち出すことが浅はかでバカバカしく思えたので書いた、というのが事情です。
ちなみに、そのあっけらかんとした浅はかさ、戦勝国の自信、想像力の無さは、アメリカの体質に感じるところが多いのです。
そういう意味ではGoogleは良くも悪くもアメリカ的な企業の代表格にあげられるな、と思う次第です。
発想や技術力に自信があるからこそ、あっけらかんとAPIを提供できる。。。強い企業ですよね。

そして、そのアメリカについていかないと今の豊かな生活が続けていけない日本という国に我々は住んでいるのですけどね。。。
頑張んなきゃ、と前向きに思う今日この頃ですが。

投稿者 tokizou : 2006年05月17日 23:28

通りすがりですが、長尾さんのおっしゃる

>Webが人間の集合知の一つの具体例であるというのはよいけれど、だからと言って、Webや検索エンジンは超越者ではないのだから、それに判断を委ねたりしないで、自分の問題は最終的には自分で判断して決めていきましょう、ということが基本としてあって然るべきだと思っています。

これはまったくその通りだと思います。

ですが実のところその考え方は、ある程度ネットを長く利用している人にとっては当たり前のことであり、皆さんそれを理解したうえでGoogleを利用されています。

一時期"Google八分"というものが話題になったことがあります。
恣意性を入れない、平等で公平な順列を作る事で万人にとって価値のあるサービスにしようというGoogleの考え方自体は素晴らしいものだと思いますが、
それがどのような仕組みで出来ているのか知らない人にとっては
"何がしかの意志を持って操作されている可能性がある"という事を否定しきれません。

ですが否定することから物事は始まらないので、
多くの人は自分にとって都合のいいようにだけ"利用"しているのです。
(Googleもそういう利用を前提としたうえで"万人に価値のある"サービスとするため、なるべく人間の介入しないシステムを組んでいます。人間が介入しないのは、「公平性を保った道具」を目指すポリシーから来ているためで、神になるためではありません)

Googleに限らずネットに溢れている情報やサービスは全て信用がおけるとは限らないと言って間違いないでしょう。(現実でもそうですが)

このブログの読者はおそらくですが、ある程度情報リテラシーの高い方ばかりかと思われます。
ですので、「今更何を」という意見があるのではないかと・・・。

もちろんネットの(プログラミングの結果も含め)"情報を鵜呑みにしない"・サービスは"利用するもの"である、というのは大事な考え方ですので、啓蒙していく必要はあると思います。
個人的には現代においては特に小学生の頃から教育しておくべきではないかと思っています。

投稿者 ima : 2006年05月18日 19:48

>Gmailなんて、プライバシー意識のあまりない馬鹿な学生か、自分の会社に魂を奪われたGoogle社員が使っているんだと思っている(当然、僕はそんなもの使う気がしない)。

使っている人間のことを考えて発言されたい。
少なくも、私は使っている。
とても便利である。

投稿者 流月 水夢 : 2006年05月19日 10:05

tokizouさん:
>つまり、そもそも途上国のホトンドではPCなんかありえないのです。そして多分、Googleの社員は、別に慈善事業じゃないですから、そんなことを気にもせずに、富の分配ということをいってるだけなんだろうと思います。

↓の話って意外に知られてないんだなあ。SFの無料Wi-Fi(300Kbps)はじきに全米に、それから途上国へ。
----
 次いで、ペイジ氏はGoogleの検索要求の数をドットで表した世界地図を聴衆に見せる。「インターネットサービスは世界中で使える。でも Googleの検索利用が少ない地域がある。そこは自分で使えるPCを持つことができない人々がいるところ。彼らにもPCが必要だ」と、ペイジ氏はMIT Media Labの100ドルPCを取り出した。
 Googleはこの100ドルPCを1億台配布して、世界中の子供たちに使ってもらうつもりだ。ペイジ氏はこう語り「噂」のGoogle PCを紹介した。

International CES 2006:100ドルPCをGoogleが世界
に広めたい
──Google基調講演
http://plusd.itmedia.co.jp/pcupdate/articles/0601/07/news022.html
----

AdSenseで助かってるのは先ずは東欧や東南アジアですね。貧困国もせめてそのレベルに底上げしたいという話だったと思います、梅田さんのは。

投稿者 zoffy : 2006年05月19日 23:04

怒りに任せて書く文章は、醜くマイナスの波動を発生させます。他者との尊重・和合のこころをweb2.0のキーワードとして加えておきたいと思いました。

投稿者 nanasi : 2006年05月25日 16:20

「ネットはコストゼロ空間だ」
これは完全にゼロというわけではなく
言葉のあやで
規模の拡大に対して特に人件費の比率を
大きく減らしていけるという意味だろ。
まあ、これはネットだけでなく鉄道とかも
そうだなぁと思うわけだが。
リアルでも規模の拡大によるメリットはあるが
ネットの方が遥かに大きいし、身軽さもあるという。

神の視点からの世界理解とは
ここで言う神というのは
人間が作り出したもの、
つまり大衆の行動によって
グーグルの検索結果が決まるというもので
それを表現してるという意味だと思うぞ。
(ヤフーのように特定の人間が
どのサイトを選ぶとか深く関与しない。
まあ、グーグルでも開発者の関与は可能だけど
最終的に検索結果を大きく左右するのは大衆の行動だ)

投稿者 の : 2006年05月27日 22:28

この記事、とても面白いですね。
何はともあれ、こんなに盛り上がる場を創り上げるのは凄いと思いました。

ここに集まった人達は何歳くらいなんですかね。僕は24歳です。文章の書き方もこんな幼稚で精一杯。僕は思いました。このサイトのリスが可愛いなと。そして皆さんは自分の意見を皆に聞いて欲しいんだなと。

googleも同様。主張してるんです。

『僕はここにいるよ』 と。

ただそれだけのこと。

googleが言うコメントも全てが主張に過ぎない。何も考えない一般大衆に向けて格好をつけただけのことでしょ。

つまり立派にビジネスをやってる訳ですよ。

僕はgoogleが大嫌いです。

おわり。

投稿者 grico : 2006年07月04日 02:11

webのことをここまで深く考察されている方がいるのには驚いた。梅田氏のレポートは以前Cnetでよく読んでいたが最近は、はてなの役員に就任されており、日本でもWeb2.0企業がもてはやされていることは伺っている。Google信者は今後も増えていくのだろう。

投稿者 カリビアン : 2006年07月12日 12:59