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2006年06月21日
ビデオブログの新しいサービスを始めました
僕のいる研究室の学生が中心になって作ったSynvie(シンビィ)という名前のシステムがようやく公開可能になりましたので、ビデオの共有とビデオブログのサービスを開始しました。
この名前は、syn* of movieに由来します。
syn*にはsyndicationやsynthesis(動画の配信や合成)などが当てはまります。
また、日本語の審美(美しいものを見分けること)にもかけているそうです。
このシステムを試してみたい方はここからお入りください。
大学の一研究室がやっているので、多分に実験的な要素が強いですが、もしかしてたくさんのユーザーが参加してくれるようになったら、どこかの会社と提携してサービスを続けていきたいと思います。
ビデオブログ、というかビデオ共有サービスはすでにいろいろ存在します。
たとえば、YouTubeのようにいつのまにかメジャーになったサービスもありますから、いまさら何をやろうというのか、というご意見がありましたらそれはもっともですし、僕も「あえてすでにいろいろな人がやっていることをちょっと形を変えてやる」というのは研究者としてどうなのか、とは思います。
では、なぜやるのかと言いますと、ビデオ共有やビデオブログの先にあるものを見てみたいと思うからです。
そのためには、ビデオをWeb上に置いて(ビデオ全体だけでなく任意のシーンを)直接的に参照可能にして、ブログを書いて紹介する、ということがあたりまえになって欲しいのです。
ブログに書いてある内容がビデオのどの部分を参照しているかがわかりやすくなっていると、読む方にも書く方にも都合がよいでしょう。
そういうことがあたりまえにできている状態ならば、ビデオを口コミで宣伝したり、ピンポイントにシーンを検索したりするのが今よりずっと簡単になるでしょう。
CNET Japanの最近の記事「ビデオブログ「ブイログ」、目指すは映像の大衆化」でも、ビデオブログの話題が取り上げられています。
この記事で言うビデオブログは、主にビデオ(プレイヤー)をブログエントリーに埋め込むタイプのものですが、僕たちのはそうではありません。
ブログ上に表示されるのは、ブログで引用されているシーンの(リンク付き)サムネイル画像で、ビデオそのものはシンビィのサイトで視聴するようになっています。
それは、シンビィがビデオを中心にしてコミュニケーションを行う広場であるからです。
ビデオを引用しているブログへのコメントと、ビデオそのものへのコメントは区別して扱うべきだと思います。
そのため、ブログへのコメントは各ブログサーバーで、ビデオへのコメントはシンビィで管理します。
つまり、ブログからビデオへ、ビデオからブログへと行ったり来たりできるようにすることによって、コミュニケーションの機会と多様性を拡大していけるとよいと思っています。
ビデオコンテンツの重要性は、これからさらに高くなっていくと思われます。
でも、だからと言って、テキストコンテンツの重要性が下がるわけではなく、人間のアテンションをビデオコンテンツの任意の要素に適切にナビゲートするという新たな役割も担うことになるでしょう。
僕は、今回オープンになったこのシステムによって、ビデオに限らず非テキストコンテンツの可能性が大きく拓かれると思っています。
以前のエントリー「ビデオブログでできること」を書いたときに僕が考えていたことと、実際にサービスを始める段階で実現したことの間には多少のずれがあります。
僕はビデオをきっかけにブログを書くということを主体に考えていましたので、ユーザーがまずビデオを見てコメントを書きたいシーンにマーキングをしておいて、その人のブログ編集ページ(あるいはブログエディタ)を呼び出して、マーキングしたシーンへのリンクやサムネイル画像を取り込んで、エントリーの内容を書くという仕組みにするのがよいと思っていました。
しかし、それをやるには、ビデオ視聴とマーキングのサイトを立ち上げるだけでなく、さまざまなブログツール向けにプラグインソフトを作らなければなりません。
まあ、やってやれないことはないと思いますが、ちょっとオーバーヘッドが大きいので、とりあえず今回は、ブログエントリーの元になるHTMLソースをシンビィが生成して、それを自分のブログに貼り付けるという、比較的原始的なやり方を採用しました。
そのときに、シンビィのロゴイメージをブログエントリーの最後に貼り付けていただきたいと思います(システムの生成するHTMLをそのままコピペしていただければ結構です)。
このロゴイメージは、ビデオについて書かれたブログの存在をシンビィが知るために利用されます。
これは、ビデオの内容を解析して利用するときに、ブログの内容を参考にしようと思っているためです。
もちろん、このように自分のブログを自動的にウォッチされるのはうれしくないと思われる方は、ロゴの表示に関するHTMLタグを削除していただければ結構です(その部分にはシンビィからのコメントがついているのですぐにわかります)。
もし、ブログから引用元のビデオに誘導するだけでなく、そのビデオから自分のブログに逆誘導して欲しいと思われる方は、そのロゴイメージを貼っておいていただきたいと思います。
これによって、ビデオシーンからブログエントリーの引用箇所へのトラックバックが自動生成されます(もちろん、自動でトラックバックリンクが張られるのをブログの著者が拒否することもできます)。
さて、僕たちのビデオブログはビデオとブログを密に結び付ける仕組みですが、それによってコンテンツの新しいネットワークが構成されるようになります。
そのネットワークは、引用に基づく双方向のリンクによって構成されます。
引用に基づくリンクは、一般のハイパーリンクに比べて、リンクの両端のコンテンツ間の高い関連性を表していると思われます。
それをうまく利用すれば、かなり精度の高いビデオ(シーン)検索が実現できるでしょう。
今のところ、シンビィにはまだあまり面白いコンテンツが掲載されていませんが、今後はケーブルテレビ等のコンテンツホルダーと提携したり、大学の講義コンテンツをアップするなどして、少しずつ充実させていきたいと思います。
また、みなさんからのビデオ投稿も受け付けています。
是非、ビデオを撮ってシンビィで共有して、その内容に関してブログで思う存分語ってみてはいかがでしょうか。
ところで、僕たちのビデオブログのサービスは、可能な限り口コミで広めていきたいと思っています。
そのため、このブログに限らず、さまざまなブログサービス上で、シンビィを使ったビデオブログエントリーを公開していきたいと思います。
これを読んでいる方でこの試みが面白いと思われた方は、是非シンビィにログインして(今はさしあたって、はてなのIDを利用しています。将来はYahoo!などのIDも使えるようにしたいと思います)、ビデオを投稿したりコメントやブログを書いたりしていただきたいと思います。
投稿者 nagao : 2006年06月21日 11:28
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