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2006年11月03日

Blographer: テキストのグラフ化とコミュニケーション

ビデオブログによるIPA未踏ソフトウェア創造事業の成果の紹介の(とりあえず)最終回です。
僕が採択した他のプロジェクトのビデオがSynvieに投稿されたら、また再開するつもりです。

ここで紹介するプロジェクトは、僕個人の問題意識とも密接に関連していて、とても面白くなりそうだと思ったのですが、結局不発に終わってしまったものです。
うまくいかなかった理由は、やはり僕のマネージメントのせいだと思います。
この開発者も以前に紹介したyosemiteの開発者と同様に、僕の言うことを聞こうとしませんでした。
そのため、肝心のコミュニケーションのための新しい仕組みが適切に実装されませんでした。

僕は、文の言語構造や意味構造を直感的に分かるようにする、うまい見せ方はないものかと長い間考えてきました。
語や文というものは、たいてい1次元的に並んでいるものですが、本来グラフ的に表現しないと正しく意味の伝わりにくいものがあります。
たとえば、代名詞や主語の省略等によって意味があいまいになってしまった文は、先行詞を含む文と該当する文の要素をリンクでつなぐことで意味を明確にすることができます。
そこで、文章を要素間の関係がわかりやすくなるように可視化して、語をノードとしたグラフで文章の意味を補うことが考えられます。

また、マインドマップのような、アイディアを図的に表すことで頭の中を整理したり、客観的に眺めることで新たな発見を促したりするツールや方法論も提案されており、グラフ的表現の重要性も再認識されています。
ですから、文章を書くという作業の副産物としてグラフ的表現を生成するツールがあれば、文書の意味の明確化とその作者のアイディア整理が同時に行えるので、非常に有益なものになる可能性があります。

これからご紹介するBlographerというシステムは、ブログエントリーを執筆中にグラフを生成し、ブログサーバーに投稿することで、テキストをグラフを同時に見ることができる仕組みです。
ブログはやはりオンラインコミュニケーションのツールですから、その意図がわかりやすくなっている方がよいでしょうし、グラフを引用する仕組みがあれば、テキストのコピペでは困難だった、何らかの意味的まとまりを考慮した引用ができるようになるでしょう。

これはBlographerと呼ばれるシステムの紹介ビデオです。

Blographerの解説 : 00:06 - 00:36 Blographerの解説 : 00:06 - 00:36
これはクライアントサイドで動作するツールです。
まず、左側のテキストエディタ部分のフレームに文章を入力します。
すると、文章からキーワードが抽出され、そのノードが右側のフレームに表示されます。

Blographerの解説 : 00:36 - 01:02 Blographerの解説 : 00:36 - 01:02
次に、右側のフレームで、ワードマップの編集を行います。
各キーワードのノードは自由に削除・内容の編集・他のノードとの結線ができます。

Blographerの解説 : 01:02 - 01:10 Blographerの解説 : 01:02 - 01:10
ワードマップを整形後に、テキストと共にブログへ投稿します。

Blographerの解説 : 01:12 - 01:20 Blographerの解説 : 01:12 - 01:20
グラフはXML化され、ブログサーバーに送信されます。
これはグラフを他のブログで引用するなど、再利用するためのものだと思われます。

投稿者 nagao : 23:33 | トラックバック