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2008年07月16日

セマンティックトランスコーディング再び

大変ご無沙汰しています。
Synvieの新しいビデオシーン引用の機能を使って、大学での講義の内容の一部をご紹介します。
新しいシーン引用は、ブログ内でビデオシーンを視聴することができます(ビデオ画面にマウスカーソルを置いてクリックしてください)。
2画面が横に並んでいるものは、2つのビデオのシーンを共引用したもので、同期的に再生することができます(ビデオ画面右下の「同期再生」ボタンをクリックしてください)。
講義内で語られている内容は、僕が10年くらい前から研究を行っているセマンティックトランスコーディングというWebコンテンツ技術に関するものです。

これから、セマンティックトランスコーディングについて講義で説明したビデオの一部をご紹介します。

まず、コンテンツをより高度に利用できるようにするためのアノテーションと呼ばれる仕組みについて説明しています。
アノテーションとは、メタコンテンツ(コンテンツに関するコンテンツ)の一種であり、機械がコンテンツの意味を処理するためのヒントとなる(主に人間が入力する)情報のことです。



アノテーションは次に説明するトランスコーディングにおいて重要な役割を果たします。

トランスコーディングとは、ネット上でコンテンツを柔軟に変換するための技術です。



アノテーションを用いてコンテンツの意味を考慮して行うトランスコーディング(コンテンツ変換)のことをセマンティックトランスコーディングと呼んでいます。

セマンティックトランスコーディングの例として、テキストコンテンツの要約、翻訳、音声化のデモを行っています。



テキストコンテンツのトランスコーディングには、言語的アノテーションという仕組みが重要です。
これについては、いつか詳しくご説明します。

次に、Webページ内に含まれる専門用語をよりわかりやすい表現に言い換える仕組みをデモしています。
これもテキストコンテンツのトランスコーディングの一例です。



この仕組みはクリックパラフレーズと呼ばれていて、よくわからない言葉を画面上でクリックすると辞書による定義文を文脈に合うように変形して、クリックした言葉に置き換えるという処理を行います。
言い換えられた表現の中にもわからない言葉が含まれている場合は、さらにクリックして言い換えてもらうことができます(これを続けていくと文が長くなってとても冗長な表現になってしまいますが)。

最後に、アノテーションとトランスコーディングによって近い将来にどのようなことが可能になるかについて話しています。



この技術は、コンテンツを個人化(個人に適合させること)できるだけでなく、コンテンツを資産として運用できるようにしたり、情報の国際化やバリアフリー化に貢献するだろうと思われます。

投稿者 nagao : 2008年07月16日 02:26

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